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倉橋秀都さんは42歳、今が旬の登山家です。もちろん普段は日産プリンスの社員として働いています。しかし、登山の途を選ぶか、仕事をとるか、二者択一を迫られれば即座に登山家でありたいと言うに違いないでしょう。それは彼の輝かしい登山歴を見れば明白です。
国内の難しい山々は言うに及ばず、1990年アルプスの最高峰モンブラン登頂を皮切りにその活動範囲を海外に広げ、98年には世界の最高峰チョモランマ(8848m)登頂に成功しています。昨年はマナスル(8163m)に無酸素登頂を果たしました。それだけでなく、遭難を心配された仲間を探しにまた登ったというから驚きです。このことが登山家としての名声をいっそう高めたといいます。ある山仲間は、彼は日本でも十本の指に入ると絶賛しています。
今年はK2(チベット名チョゴリ8611m)に挑んだが、悪天候に阻まれてあえなく帰国。周囲ではさぞがっかりしているだろうと同情していましたが、倉橋さんはいつもの顔で「ただいま」と言ったので、私はこれが、引き返す勇気をもった真の登山家の顔だと納得しました。このめげない気持ちが彼の人間性を更に豊かにしていくものと期待しています。倉橋さんは日本勤労者山岳連名盟(労山)の海外委員をなさっておられます。(向島後援会・加藤)
(写真・富山県の剣岳に登った倉橋さん(右))
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